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うつ病は幅広い年代で発病し、WHOの推計では、
日本を含む先進国で人口の3~5%がうつ病と診断されている。
西洋医学では、
うつ病の原因は、
ノルアドレナリンやセロトニンといった
脳内モオアミン神経伝達物質の低下だといわれている。
西洋医学は、人間の
脳に注目したわけです。
つまり、私たちが知っているうつ病治療法というのは、
おもに、脳内の神経伝達を改善する薬をもちいて、
行われている。
例)第3世代 SSRIフルボキサミン(デプロメール)
パロキセチン(パキシル)
第4世代 SNRIミルナシデプラン(トレドミン)
(睡眠導入薬をあわせて処方するケースが多い。)
一方、
漢方医学では脳は一つの臓器として
捉えられていなかった、
「心は神(精神)の舎(やど)るところ」といわれており、
心(心臓)は現代医学と同じポンプ作用としての心臓の役割
に加えて、思考・精神作用の中枢とされている。
では、うつ病をどのように捉えてたのでしょうか。
漢方医学によると
精神的疾患は気の停滞、機能の停滞である
気滞が関与し、内傷七情(ないしょうしちじょう)
(内傷:精神的ストレス 七情:喜怒憂思悲哀楽)が原因で、うつ病、心身症、自律神経失調症、神経症、
神経衰弱、更年期障害、不眠症、痴呆症などの多くの疾患
の発病原因としている。
つまり、内傷七情である神経的ストレスは、
情緒系・自立神経系に影響し、
肝気鬱結(かんきうっけつ)と呼ばれる
抑うつ・緊張状態を生じさせていると考えられている。
肝気鬱結により、五行説で肝と相剋の関係にある
脾臓の機能が低下し、心虚血となり、不眠症といった
神経的症状を悪化させることになる。
って、漢方知らない人にとっては
何のことやらって感じですよね。
簡単にいうと、
精神的ストレス→肝臓の機能低下→脾臓機能低下→心の病
脾臓機能低下:脾気虚と心血虚など。
脾気虚においては、食欲不振、消化不良
元気がない、疲れやすいなどの症状がある。
心血虚においては、不安、不眠、健忘などの症状がある
補足:
漢方医学と現代医学では、臓器機能についての考え方が違う!
例えば、
現代医学では肝臓は単に代謝解毒作用を持った臓器
だが、漢方では肝臓は「疎泄を司る」として、精神・情緒
を伸びやかに保ち、中枢・末梢神経系機能を円滑に保つ臓器で あると捉えられている。
漢方での治療は、一般に肝気鬱結にたいして柴胡剤と白芍(芍薬)
の組み合わせを用いることが多い。
それから、脾気虚と心血虚に対しては、
安神作用(精神安定・催眠作用)のある
加味帰脾湯(ツムラ137番)、甘麦大棗湯(ツムラ072番)、
酸棗仁湯(ツムラ103番)、桂枝加竜骨牡蠣湯(ツムラ026番)、
柴胡加竜骨牡蠣湯(ツムラ012番)を用いる。
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漢方薬には
ツムラで販売されるようなレディメイド品(
エキス剤)と
生薬そのものが処方され、それを煎じて飲む
煎じ薬がある。
エキス剤は顆粒製剤で、服用・調剤が簡易で、品質も安定である。
保険適応されるので、比較的安価で入手できる。
生薬処方の煎じ薬は
個人の状態に合わせた生薬の配合を調整できるという
利点があるが、
保険適用外であるので、
コストがかかる。
ツムラなどで販売される漢方、
いわゆる
漢方エキス製剤は、
用いている生薬の種類により分類でき、
理解しやすくなります。
次のように分類できます。
①桂枝湯類
②麻黄湯類
③五苓散類
④柴胡剤
⑤承気湯類
⑥大黄甘草湯・承気湯類
⑦承気湯類
⑧大黄甘草湯・承気湯類
⑨瀉心湯類
⑩人参湯類
⑪八味地黄丸(地黄剤)
⑫四物湯類
⑬四君子湯類
⑭五淋散類
①桂枝湯類
桂枝湯 =桂枝・芍薬・生姜・大棗・甘草
桂枝加芍薬湯 =桂枝+芍薬
小建中湯 =桂枝+芍薬・膠飴
黄耆建中湯 =桂枝+芍薬・膠飴・黄耆
当帰建中湯 =桂枝+芍薬・膠飴・当帰
桂枝加芍薬大黄湯 =桂枝+芍薬・大黄
葛根湯 =桂枝+芍薬・麻黄
桂枝


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古代中国には独自の自然哲学があり、
五行説とよばれている。
漢方を理解するには、まずこの考えを身につけなければならない。
五行説とは、
全ての事象を
木・火・土・金・水の五つの属性に分類し、
その相互関係を説明する方法論である。
例として、
五行(ごぎょう) 木・ 火・ 土・ 金・ 水
五臓(ごぞう) 肝・ 心・ 脾・ 肺・ 腎
五腑(ごふ) 胆・小腸・ 胃・ 大腸・ 膀胱
五味(ごみ) 酸・ 苦・ 甘・ 辛・ 鹹
五窮(ごきょう) 目・ 下・ 口・ 鼻・ 耳
五液(ごえき) 涙・ 汗・ 涎・ 涕・ 唾
五体(ごたい) 筋・ 脈・ 肉・ 皮(毛)・骨(髄)

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